

瀬戸内家族 / 九夏の頃に
E X H I B I T I O N
《会期》
2026年8月26日(水) 〜 9月12日(土)
《会場》
S3 GALLERY TOKYO 東京都豊島区雑司ヶ谷3-6-6 東興ビル 103
《開館時間》
14:00 〜 19:00 (休館日 / 日曜・月曜・火曜)
《STATEMENT》
妻が生まれ育った瀬戸内の島で夏を過ごすようになって二十年以上が過ぎた。
東京で暮らす私たち家族にとって、自然の生命力に圧倒される島の夏は尽きることのない遊び場だ。
夕暮れの空を舞う赤トンボの群れや、頬を撫でる朝の風や、雨上がりのむせ返るような夏草の香りに包まれながら、私たちは近所のお宮までよく散歩をする。足を止めて大きく息を吸い込むと、懐かしい夏の匂いが胸一杯にゆっくりと満ちてゆく。
まばゆい光に照らされたあの夏の日々。
かけがえのないあの時間を、夏の終わりを告げる初風が吹きはじめる時季にもう一度呼び覚ましてみたい。長いあいだそう思い続けてきたが、今回こうしてお声がけいただきようやく実現することができた。それが本作「瀬戸内家族 / 九夏の頃に」になる。
「瀬戸内家族」をはじめて発表したのは2017年のことになる。
あれからおよそ10年が過ぎ、現在続編となる写真集の制作に取り組んでいる。
瀬戸内の風土性を縦軸に、家族の営みを横軸に編み込んでいるところは変わらないが、もうひとつそこに織り込みたいテーマがある。それはひとつの家族の姿を通して、今という時代の空気や社会のうねりを浮かび上がらせることができないだろうか、ということだ。
もっとも、そのような問題意識と本作「瀬戸内家族 / 九夏の頃に」では、ずいぶん趣が異なるように映るかもしれない。本作が見つめているのは、時代や社会の軛から遠く離れ、自然の光と無心に戯れるささやかな幸せに包まれた時間だからだ。
それでも、二つの作品は決して相反するものではないだろう。なぜなら、夏の光は追憶を誘うだけではなく、先の見えない時代を歩く私たちの道行きを照らす一条の光にもなりうるからだ。
本展示が、今後描き出そうとする作品世界への、静かな序章となればと思っている。
《OPENING PARTY》
8月28日(金) 19:00 〜 (参加費無料)
《TALK EVENT》
井津建郎 (写真家) ✕ 小池英文
8月30日(日) 15:00〜 (日曜特別オープン 14:00 〜 17:00)
定員 20名 (要予約) 参加費500円
ご予約・お問い合わせ info@s3gallery.jp
《TALK EVENT/ GUEST PROFILE》
井津建郎 (写真家)
大阪府生まれ。50年以上に渡りニューヨークを拠点に作品制作と発表を続ける。2021年に帰国し、現在は金沢を拠点に活動。30年以上に渡り、エジプトをはじめヨーロッパ、中東、アジア各地の石造遺跡や聖地を14×20インチの超大型カメラで撮影し、プラチナ・プリントによる作品を発表。また2018年より、日本古来の美意識を探求する《もののあはれの美》三部作「幽玄」「侘び」「寂び」に着手。日本を舞台に、日本文化の根底に流れる精神性と美の本質を見つめる作品制作を継続している。
なお作品は、メトロポリタン美術館(New York) 、Arthur M. Sackler Gallery (Washington D.C.)、ボストン美術館(Boston)、など数多くの美術館に収蔵。これまで出版した写真集は19冊に及ぶ。
Activity Record
— 瀬戸内のライフスタイルブック「せとうちスタイル Vol.18」に新作が掲載 —


2026年4月発行の生活文化誌「せとうちスタイル Vol.18」に、「楽しき家郷の日々」と題し瀬戸内家族の新作が8ページにわたり掲載されています。
全国書店およびAmazonなどで取り扱いがありますので、ぜひご覧いただけると幸いです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000289.000005189.html
— 東京外国語大学が発行する学術研究誌に対談が掲載 —


東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)が発行する学術研究誌(2025年10月刊)に、昨年OM SYSTEM GALLERYで行われた同校教授で文化人類学者の外川昌彦氏との対談が掲載されています。大幅に改訂を加え、学術誌にふさわしい論考になっています。
発行・編集
東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所
183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
電話 042-330-5600
本文 194ページ / 掲載分 26ページ
WEB上にもアーカイブされていますので、ぜひご覧いただけると幸いです。
https://tufs.repo.nii.ac.jp/records/2001266
— 写真誌「CAPA」にインタビュー記事が掲載 —


2025年5月発行の写真雑誌「CAPA」の中に、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんによるインタビュー記事が掲載されています。
-小池さんの写真を見つめていると、自然と人間が同じ場を分かち合って暮らすということが、いつしか「懐かしい」ものになってしまったのだと気づかされます。(安田菜津紀)
2025年5月号「CAPA」
https://getnavi.jp/capa/book/472496/
「THE DELTA Ganga Sagar Island 1999 - 2024」が第44回土門拳賞最終候補にノミネート

昨年9月に刊行した「THE DELTA Ganga Sagar Island 1999 - 2024」(PRASADA BOOK)が、2025年3月に発表された第44回土門拳賞において、最終候補作にノミネートされました。
これまで貴重な助言や励ましの声をかけて下さった方々、この写真集を手に取って下さった多くの方々に、この場を借りて深く感謝申し上げます。
—インド・ガンジス河口、ガンガサガール島の人々を四半世紀にわたり記録し続けた力作。自然災害、葬送など、「自然と一体となった生命」の存在を強く印象づけるモノクローム作品が並ぶ。生と死の結節点を捉えた美しいドキュメンタリーだ。(選考評)
https://growing-art.mainichi.co.jp/20250331-2-2/
— トークイベントの記録がYOU TUBEにアップされました —

写真展開催中(at OM SYSTEM GALLERY)に行われたトークイベントのようすが、YOU TUBEにアップされています(2024年9月14日 & 9月16日)。
経験も知識も卓越したお二人から貴重な話をうかがうことができました。ぜひご覧いただけると幸いです。
9月14日 佐伯剛 (風の旅人編集長)
https://www.youtube.com/watch?v=697aTGb09MY&t=1770s
9月16日 外川昌彦 (文化人類学者・東京外国語大学教授)
https://www.youtube.com/watch?v=h82IBGxjhhI&t=4s
— 写真展「THE DELTA〜ガンジスの海・聖なる島」を開催 —


2024年9月12日(木) — 23日(月)まで、新宿OM SYSTEM GALLERYで「THE DELTA〜ガンジスの海・聖なる島」を開催いたします。
みなさまのお越しをお待ちしています。
https://note.jp.omsystem.com/n/n4cbc62c55be9
— 写真集「THE DELTA Ganga Sagar Island 1999 - 2024」を刊行 —


2024年9月12日「THE DELTA Ganga Sagar Island 1999 - 2024」(PRASADA BOOK)を刊行いたしました。
インドに通いはじめて25年間の集大成。多くの方々にぜひ手に取っていただけると幸いです。
お問い合わせは下記まで
koike640904@icloud.com
